【障害者週間によせて】ハーブティー製造を通じて、福祉作業所と目指す「やさしい循環」

2025.12.09 Philosophy
【障害者週間によせて】ハーブティー製造を通じて、福祉作業所と目指す「やさしい循環」

毎年、12月3日から12月9日は障害者週間です。

daytune.にとって、自分たちの取り組み、ものづくりの原点に改めて立ち返る大切な期間でもあります。
 
daytune.のクラフトハーブティーは、その一つひとつが、福祉作業所の方々の手によって丁寧に製造されています。
今日は、その背景にある想いや、作業所の皆さんとの歩み、そしてこの冬に始まった新たな取り組みについてご紹介させてください。

原点は、気づきと願い


「製造プロセスにおいても、五感がひらき、チューニングになったら。」

これは、創業時からの私たちの願いです。

daytune.は「心身のチューニング」をコンセプトとしており、クラフトハーブティーを通じて自然を感じ、五感を使うこと、それによって今に意識が向くこと、もチューニングの大事な要素だと考えています。
そして、それはプロダクトに関してだけの話ではなく、その製造過程においてもチューニングになるのではないか、という仮説を持っています。

また、代表の松見が前々職で内閣府の「困難を有する子ども・若者支援」事業に携わり、多くの支援機関の現場の方々と接する中で得た気づきと強い実感がありました。

彼らと私との間に、明確な「支援する/される」の線引きなんてものはないこと。
それぞれ得意な分野があり、作業によっては私より断然早く正確であること。


もし自分がなにかこの先事業を興すようなことがあったら、そのときに彼らが得意なことがあればぜひお願いして、協働したい。そう思うようになりました。

「ぜひ、やってみましょう」

そんな想いのもと、代表の松見が製造をご一緒していただける福祉作業所を探してまわる中で出会ったのが、「石巻祥心会 福祉サービス事業所くじらのしっぽ」でした。

宮城県石巻市、牡鹿半島にある唯一の障害福祉事業所です。東日本大震災で、津波被害は免れましたが(避難場所として開放していたそう)、震災でさまざまなことがゼロになったところから再スタートした事業所です。

福祉作業所さんも必ずしも新たなことに取り組む必要があるわけではない中、駆け出しの私たちの飛び込みでのご相談に対し、当然、積極的なところばかりではありません。
しかも、 くじらのしっぽは「生活介護型」という分類の事業所で、生産活動は義務ではありませんでした。
ただ、「働きたい」という利
用者さんの思いに、それぞれのニーズに合った形で応えるため、事業の幅を拡大し作業の種類を増やそうと取り組んでこられていました。

「やってみましょう!」

くじらのしっぽさんは快く言ってくださいました。
これが、2022年末のこと。

そこから試作、製造環境
の整備、情報共有や管理の仕組みづくりなど両社で協議しながら準備を進め、翌年2023年5月から本格的な製造がスタート。
連携により私たちも周知・営業活動に注力し始めることができ、徐々に依頼範囲も拡大
し、今では個包装換算で毎月5,000個以上の製造が可能な体制となり、個人のお客さまだけでなく店舗や企業からのご相談にも対応できるようになりました。




「daytune.が、社会との接点になっている」

「自分たちがつくったものが東京で売れて、注文量も増える。その対価として工賃も増えていく、そのことが利用者さんのやる気や自信になるし、仕事としての自覚や責任感にも繋がっている」

取り組みを積み重ねる中で、事業所のスタッフの方からいただいた言葉です。

「挑戦してみてできることが増えたり、『ハーブの作業だったらやりたい』とこのお仕事で自分の居場所を見出せた方もいたり。表情も明るくなったりして、波及効果がたくさんある」
「人って何歳になっても成長できるんだ、と、私たちも利用者さんのまた新たな一面を見させてもらっている」
「少しずつだけれど、daytune.が皆にステップアップするチャンスを与えてくれた。daytune.が社会との接点になっています」

daytune.の成長が作業所の皆さまにとっての新たな挑戦の機会に繋がり、彼らの挑戦がまたdaytune.に成長をもたらしてくれる──そんな関係性を築きながら、やさしい循環に向けてここまで一緒に歩んでくることができました。

くじらのしっぽさんとの取り組み紹介動画はこちら。温かい空気感も伝わるかと思います

2拠点目での製造開始へ

この冬、この取り組みはまた新たな一歩を踏み出しました。

「新しく立ち上げる事業所でも、ぜひdaytune.の製造をしていきたい」


2025年春頃、石巻祥心会さんよりご相談をいただきました。
こんなに嬉しく、ありがたいご提案はありません。

新たな製造拠点となるのは、宮城県登米市の「奏海の杜」。


くじらのしっぽさんにも指導に入っていただいたりしながら準備を進めてきて、ついに12月より本格的に稼働し始めることができました。

奏海の杜さん製造のハーブティーが皆さまのお手元に届き始めるのは、来年1月頃からかと思います。

製造力も約2倍となるため、これまで以上に多くの方にdaytune.をお届けしていくことができますし、届けていかねばなりません。

daytune.の「チューニング」の哲学が広まること、商品が多くの方の手にわたるようになること。

「社会貢献」の一言で終わるような話ではなく、「福祉連携でのクラフト×中量生産」がモデルとして広まり、丁寧で高品質なものづくりの商品が全国的に流通するようになること。

これらのことが、やさしい循環をつくっていくと私たちは信じていますし、ブランドや商品の背景にも目を向けていただくこと、共鳴し、共に広めてくださる方が増えることで、この動きを加速させていくことができるはずです。

障害者週間というこの機会をきっかけに、商品がつくられてお手元に届くまでの物語にも思いを馳せてみていただけたら幸いです。

今後さらに歩みを進めていくdaytune.及びパートナーである作業所さんの取り組み、ますます皆さま応援のほどよろしくお願いいたします。
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