【あの人と、1年の振り返りとこれからの話】daytune.代表 松見咲子「やっと始まったといえる年。これからはdaytune.を通じて、積極的に世の中に新たな提案をしていきたい」

2023.12.28 Interview
【あの人と、1年の振り返りとこれからの話】daytune.代表 松見咲子「やっと始まったといえる年。これからはdaytune.を通じて、積極的に世の中に新たな提案をしていきたい」

気づけばもうすぐ1年が終わろうとしている。今年1年どうだったか。来年はどんな1年にしたいか。きちんと振り返り、未来に向かうことができたら、きっと素敵な人生を歩んでいける気がしている。daytune.が気になっている素敵なあの人が、どのように一年を振り返り、来年の目標を立てているのかについて、じっくりとお話を聞いてきました。連載「あの人と、1年の振り返りとこれからの話」最終回となる第三回に登場するのは、daytune.代表の松見咲子です。

 

松見咲子プロフィール:
1988年10月生まれ。一橋大学社会学部卒業後、野村総合研究所(NRI)に入社。経営コンサルタントとして、官公庁の委託調査事業や、民間企業向けのマーケティング調査、新規事業支援などを担当。スタディストに入社しWEBマーケティング・ディレクションを経た後、独立。個人事業主としてコンサルティング業務に従事しながらハーブやコーチングの勉強、起業準備をし、2020年4月に(株)フローミュラを設立。

 

「やっと今年から始まった」と言える一年だった

 

ーーまずはじめに、自己紹介をお願いします。

 

「daytune.」代表の松見咲子です。daytune.は、心身を調える「チューニング」習慣を提案し、広めていくために立ち上げたワーク/ライフスタイルブランドです。昨年夏に、第一弾プロダクトとなる、五感にはたらきかけるクラフトハーブティー「daytune. tea」を発売しました。
現在はdaytune.をより多くの方々に知っていただけるように、ポップアップ出店やイベント出展、商品ラインナップの拡充、コラボーレション企画の実施などを展開しています。

 

ーー今年はどんな一年でしたか?

 

会社を設立して4年目の年なのですが、「やっと今年から始まった」と言えるくらい、色々なことが一気に動き出した1年でした。これまでずっと自分一人でハーブティーの製造を行っていたのですが、今年の5月から福祉作業所さんに製造作業をお願いできるようになり、製造まわりが安定したことで、色々な取り組みを行えることができるようになりました。

それにより、じぶんジカンさんにお声がけいただいてマルシェ「my bestday marche」に出店したり、新宿マルイでの初のポップアップ出店、商談会への参加、コラボレーションなど、ようやく商品を世の中に広めていくことに力を注ぐことができるようになってきました。

起業してから初めてのことばかりでたくさん失敗も重ね、思っていたより多くの時間がかかってしまいましたが、試行錯誤の中で、私たちの掲げる「チューニング」とは何か、ブランドとしてどうありたいかといったことを徹底的に考え続けていたので、結果的に「daytune.」が芯のあるブランドになったと思っています。

ポップアップなどで初めてお会いしたお客様から「コンセプトもデザインも素敵で、立ち上げたばかりのブランドだと思いませんでした」と声をかけていただくこともあり、これまでの積み重ねがちゃんと活きているなと感じています。

 

「daytune.=私」ではなくなってきたからできること

 

ーー去年の自分と今年の自分で変わったなと思うことは何ですか?

 

一言で言うと、「気持ちがやっと外向きになってきた」ということが大きな変化だと思います。これまでは「自分はどうありたいか」「組織をどうしたらいいか」という内側のことや、製造をどう安定させるかといった目の前のことにずっと追われていた感覚で、「外」に意識をすることができていませんでした。抱えていた課題を一つ一つ解決していき、ようやく外に意識を向けられるようになってきました。

 

ーー外向きな気持ちになれたきっかけとなる出来事はあったのですか?

 

新宿マルイでのポップアップ出店が大きかったです。これまでdaytune.を買ってくれていたのは私の周りの人がほとんどだったのですが、マルイさんからお声がけを頂き、良い機会だからチャレンジしてみようと思い、出店をしました。

 

 

本当に買ってくださるお客さまはいるのかという不安があったのですが、初めて出会うたくさんのお客さまがdaytune.を買ってくれて、さらにリピートまでしてくださる方もいて。

私を抜きにしても、ちゃんとdaytune.というブランド自体を好きになってくれる方がいることを知ることができた経験が大きかったです。それから、もっと世の中と繋がる努力をしていこうと心から思えるようになりました。

また、私はこれまで人に頼ることが上手ではなく、気づいたら一人で抱えこんでしまうことも多かったのですが、ブランドを広めていくにあたって、周りにいる人たちの力を借りることは不可欠なことで。様々な取り組みを一緒に実現していくことを通じて、少しずつ周りの人に頼れるようになっていきました。

これらの経験から、以前は「daytune.=私」という意識だったものが、「daytune.=皆で作り上げていくもの」という意識へ変わっていったことが、一番大きな変化だと思います。

 

 

自分をねぎらいつつ、次のチャレンジに目を向けたい

 

ーー1年の終わりが近づいてきた今、何を考えていますか?

 

年末に向けて、じぶんジカンさんとのコラボセット販売(SOLD OUT)や、ギフトボックスの発売などを進めていてようやく形になったところなので、今は一年が終わった実感を持っているというよりも、ほっと一息ついているという感覚です。

 

 

今考えていることは、1年の中でdaytune.がみなさんに提案できること、役に立てることはもっとあったんじゃないかということです。それは後悔とも言えるのですが、逆にそう思えているということは、私がdaytune.の可能性を信じることができているということだと気づきました。

だから、来年からはより積極的にdaytune.としての発信を増やしていきたいと考えています。そのような「次は何をしようか」ということをじっくり考える小休止と言えるような時間を今は過ごしています。

また、これまでは製造・物流周りの整備に自分の時間を使ってきたのですが、整備が進んでうまく回るようになってきたので、これからは経営的な視点で、少し先の見通しをつけられるようにしていきたいなと考えています。

 

ーー今の自分の気持ちに合ったdaytune.ブレンドは何ですか?

 

「Cheer up」ですね。Cheer upという言葉はねぎらうこととエールを送ることの2つのニュアンスを持っていると思っていて、「Cheer up」ブレンドも、なんだかやる気がでないといった時に、一旦自分をねぎらいつつそこからまた頑張りたいという気持ちの時に飲んでもらうブレンドとして作りました。

私自身は今落ち込んでいる訳ではないですが、年末の時間に、「Cheer up」ブレンドを飲みながら、色々やれてきた自分をきちんとねぎらいつつ、これからもっと頑張っていこうとエールを送りたいです。

 

 

daytune.を通じて「チューニング」習慣を広めていきたい

 

ーー来年はどんな1年にしたいですか?

 

今年1年でdaytune.が私個人のプロジェクトから、関わってくれているチームメンバーと皆でやっていくプロジェクトになってきたので、来年はそのチームの皆で一緒に考えながらやりたいことを決めていきたいです。

また、来年はdaytune.をもっと多くの方に広めていきたいので、単発の取り組みではなく、波紋のようにdaytune.がどんどん広まっていくような仕組みを考え、取り組んでいきたいと考えています。

また、daytune.は「チューニング」を提案していくブランドなので、そのことを意識しながら、どうしたら皆さんにより「チューニング」を体験していただけるかを考えてアクションに繋げていきたいと考えています。

 

ーー来年の楽しみな予定を教えてください。

 

来年出展したい展示会がいくつかあるので、そこに出展することで生まれるお客さまや他の出展者の方との新たな繋がりが楽しみです。また、来年中には公開できそうな進行中のコラボレーション企画がいくつかあるので、そちらをしっかりと形にして皆様にお届けしたいと考えています。

長らくお待たせしていたdaytune.の定期購入プランも来年の頭にはようやくスタートができそうなので、定期購入していただくお客さまと繋がりを深めていけることを楽しみにしています。

 

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